先週から始まりました、町田市農業研修。
今日から本格的な農作業が始まります!
今日は施肥基準に基づいた基肥とマルチをカバーし里芋を植えるまでがゴールです。
もくじ
里芋の施肥基準と基肥
自治体(地域)によって野菜の種類ごとに施肥量の基準(ガイドライン)があります。
あくまでガイドラインであって強制力はありません。
この肥料比率で作ると美味しい野菜が出来ますよ、参考にしてね程度です。
研修場の土壌の場合、サトイモはN = 12kg/10a、P = 14kg/10a、K = 14kg/10a となります(10a = 1000平米)。
3大要素はそれぞれに役割が異なります。
- 窒素:植物の身体を作る
- リン酸:花、実をつける
- カリウム:根っこを育てる
研修が始まったばかりだからなのか、サトイモの区画の大きさに合わせてどれだけの肥料が必要か計算してくれてます。
少し計算が面倒なのは、前回、土壌改良に窒素を含んだ皮粉を使ってしまっていること。この量を除外して基肥量を決める必要があります。
N : 有機化成肥料 オール10を使用します。N、P、Kが20kgの中に10%ずつ入っています。
12kg/10a 必要で、うち皮粉で4.8kg分は撒き済み→ 7.2kg/10a 追加で必要。
オール10は10%入っているので7.2kg/10% = 72kg/10a 必要
里芋の区画は7.6m2 (0.95☓8m)なので72kg ☓ 7.6/1000 → 550g となります。
*窒素は投入しすぎると虫が集まりやすいので注意
P : BMようりんを使用します。20kgの中に20%入ってます。
さきほどオール10で既にPを7.2kg/10a分用意したので引く必要があります。
14 – 7.2 = 6.8kg/10a。BMようりんは20%入っているので6.8kg/20% = 34kg/10a必要
里芋の区画分で計算すると 34 ☓ 7.6/21000 → 260g となります
K : 硫酸加里を使用します。20kgの中に50%入ってます。
さきほどオール10で既にPを7.2kg/10a分用意したので引く必要があります。
14 – 7.2 = 6.8kg/10a。
硫酸加里は50%入っているので6.8kg/50% = 13.6kg/10a必要
里芋の区画分で計算すると 13.6 ☓ 7.6/21000 → 100g となります
計算大変!!!!😱
畑を耕すための耕運機
耕運機の使い方を学びました。新旧3台を10人で使います。
先日、土壌改良で巻いた諸々と、今回の里芋用基肥を耕運機を使って土に混ぜ込みます。
せっかくなので最新式を使いたかったのですが、わたしの区画は残念ながら最も古い旧式の耕運機でした。。。
レバーの切り替えがスムーズにいきませんが、土は耕せます。
毎年、(全国で)耕運機が前のめりに倒れて耕す部分の歯が体に当たって削られて大怪我する事故があるそうです。。。
注意深く使わないといけないですね。
最新式を使っている圃場を見ると土がきめ細やかになってました。う、うらやましいー!
里芋用の畝作り
研修初日に練習した畝づくりの実践です。
畝作りの道具を用意して
長さ測って紐で囲って、平鍬で畝を作っていきます。
黒マルチを張る
畝が出来たら、黒マルチでカバーします。
マルチとは、作物の株元を覆うフィルムを指します。
- 雑草が生えるのを防ぐ
- 土壌温度を一定に保つ
- 土壌水分の蒸散を抑える
- 肥料の流出を抑制する
- 病原菌による被害の抑制
など様々なメリットがあります。
脚で外に広げ・遊びが無いように踏んで平鍬で土を乗せていきます。乗せた土は足で踏み固めます。
空気の隙間があると熱風がこもりやすくなり、野菜が枯れる可能性があります。
穴を開けて畝になる前の地面の高さまで掘ります。そして、芽が出るほうを上にしれ里芋を埋めます。
出来上がり!
[…] 計算方法は前回を参考に。 […]