研修 講評会 – 2020/07/11

飼ってる蜘蛛_20200711

トマトの上で飼っている蜘蛛です。虫を食べてどんどん大きくなっています。

今日は市やJA担当の方々に来ていただき、研修生の各出来栄えを講評してもらうイベントがありました。

10、11期生 合計19人の圃場を順番にまわり、研修生から感想・疑問点を聞く→JA担当の方から回答、出来栄えに対するフィードバックをいただきました。

普段は他研修生の圃場に入る機会は無いのでそれぞれの出来栄えを近くで見られたのも収穫でした。

夏野菜の出来栄えに対するフィードバック

勉強になったことをメモ

全般

・実のなる野菜は風に弱い(実が振られるから)
・野菜の病気は黄色くなる。葉脈から黄色くなる。特にべと病の特徴
・薬剤、天気悪いと乾かずに黒い点になる。出来る限り晴れている日に消毒すること
・夏野菜は冷蔵庫に入れてはダメ。涼しい暗い場所に置く。常温で15度がベター。
・色が悪い、成長が遅いのはほとんどが根っこに原因がある
・根の活着が遅れないように、最初は苗を支柱にしっかりひっつける。
・除草剤。野菜に影響を与えない農耕用を使うこと(駐車場用でない)

きゅうり

・キュウリが曲がるのはなぜ?
曲がってる方向に傷がついてるかどうか?
花、受粉するときにアザミウマが舐めてしまって曲がってしまう。
参考)葉や花に寄生する、別名スリップス。特に夏の高温乾燥期に多発し、被害が進むと花が奇形となったり開花できなくなる。アザミウマは、口を植物の表面に押し当て、針のような器官で穴を開け、そこに別の口針を差し込み、同時に唾液を流し込んで、植物の組織を壊しながら汁液を吸い取るようにして加害する。
https://www.sc-engei.co.jp/resolution/pestanddisease/photolist/details/1203.html
・葉っぱが充実してないときゅうりのお尻のほうが細くなりがち
・逆に葉っぱが多すぎると頭が細くなる
・白い粉がふいてる状態のものが一番美味しい
・スーパーで販売しているものは、冷やしてるので水分が抜けて硬くなっている。実際の採れたては柔らかい。

白くなっているきゅうり_20200711

白い粉が付いているきゅうり

 

トマト

・トマト疫病(フィトフソラ病)水が染みたような暗褐色の斑点ができる病害
・参考)光合成を行うのに日光が大量に必要で光量が十分にあると気孔が活発に動くといわれている。この時にかび(糸状菌)の仲間である病原菌を気孔に取り込んでしまうとフィトフソラ病が発症する
・梅雨が終わると治る可能性もある
・トマト黄化葉巻(おうかはまき)病
ウィルス。新しく展開する葉が縁から葉を巻き、葉脈間が黄化して縮葉する。
早めに抜き取ったほうがよい。ハサミ経由で簡単に他植物に移ってしまう。
・淡い色で収穫すれば2、3日常温で熟す。熟す時は風で水分飛ばないように新聞紙を被せる
・青枯病と同様に全身が萎れて立ち枯れる病気は、根腐萎凋病(ねぐされいちょうびょう)、立枯病(たちがれびょう)などがある。
・参考)ほかの病気と青枯病を見分ける方法は、感染した茎の根本付近を切断して水を注いだガラスのコップに入れます。導管から白い汁(菌泥)が筋状に出てきたら青枯病に感染している。
・肥料が多すぎると2段上の花が落ちてしまう(与えすぎを気づく手段)
・トマトは基肥少なめで追肥で少しずつ追加するスタイルが良い
・トマトは強く、折れても早めに矯正すれば治りやすい

ナス

・ナスは葉先を上にする。下に向くと実が出来ない
・実を収穫しだしたら2週間に1回は追肥する。頻度が大事。
・ダニが付くとへたが白くなる
消毒するか、切り落とすか。卵は死なないので孵化したらもう一回やる。ルーペでみるとすごい数見える
・ハムシ。てんとう虫の小さいやつ
・ナスは100gを5個で出荷することが多い。柔らかいナスが美味しい。追肥を切らすとすぐダメになる
・ナスはマイカ線で葉が上に向くようにする
・品種 千両2号は葉が広がりすぎるのでマイカ線で抑える
・三本仕立て、側枝1果は数量減るけど結果として良いナスが取れる

ナス_マイカ線2本_20200711

マイカ線2本目。枝が風で振られて折れないように追加。

ピーマン

・ピーマン・マイカ線で支え切れなければ支柱を追加してもよい
・ピーマンの接ぎ木はあるのはある。ROIは悪いけど
・研修で植えているピーマン(ちぐさ)は土壌を選ばないメリットがある。どこでも育つ

いんげん

・研修で植えているのはつるなしいんげん
・時期はつるなしのほうが早く出来る。つるありよりも早いので高く売れるメリットがある
・一方でつるありいんげんは取りやすい(目の高さになるので)

トマトの下葉を摘葉

第一果房の収穫が終えてから、マルチに触れてる下葉を摘葉する。

泥が跳ねて雑菌が入る可能性があるため。

ただし、刈り上げ過ぎると、光合成産物として栄養をトマトに与えられなくなるので注意。

トマト下払い_20200711

今日の消毒

研修ではじめて2セットの消毒。

これまでトマト・きゅうり・ナス・ピーマンで1セットの消毒を作るだけで良かったのが2セットは面倒・・・。しかも19人で限られた散布機使って消毒するので待ちの時間が発生しやすいんですよね。

さらに不運なことに途中から激しい雨・・・消毒したのが流れました・・・やらないよりはマシかな。

消毒_20200711

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